1967年(昭和42年)に広島県安芸郡倉橋町、今の呉市倉橋町(倉橋島)の石地冨士清氏が自園の杉山温州の苗木の中から発見されました。その後の調査から浮皮の発生が少なく食味の良い温州みかんであることが明らかになり、2000年(平成12年)に「石地」として正式に品種登録されました。
果実特性を早生(わせ)みかんと比較すると、成熟期は11月中旬から12月上旬で半月〜1カ月遅く、中玉で果形はやや球形です。外皮・じょうのうともにやや硬いです。収穫時の平均糖度は12度超になることが多く早生より0.5度〜1.0度程高いです。
また果糖(フルクトース)の割合が高いため糖度計が示す値よりも甘味を強く感じ、食味は良いことから早生より高値で取引され広島を代表するブランド品種となっています。流通量が少ないので全国的にあまり知られていないのが残念です。店頭に並んでもすぐに完売してしまいます。主に贈答用として利用されています。